2.売上アップ


事業がスタートアップ期を乗り越える事ができたら次は事業拡大に向けて売上アップのための施策を打っていかなくてはなりません。売上アップのためには製品やサービスの質を高めるとともにリピーターの確保と新規顧客の獲得を図る事が必要です。
前者についてはむしろみなさんが十分すぎるくらいわかっていらっしゃると思いますので、ここでは後者の「リピーターの確保と新規顧客の獲得」にフォーカスし、そのための手法やセオリーについて考えていきたいと思います。



(1)についてはスタートアップのところとかぶるのではないかとお考えの向きもありますが事業のステージが変わるとやる事も変わっていくものです。ここではリピーターの確保とによる収益の安定化と新規顧客の獲得による収益の拡大について考えていきます。
「言うは易(やす)く、行うは難し」といいますが現実に実施しようとすると大きな困難が伴いますがこれを実現できれば事業の安定成長は間違いありません。
また、(2)では売上アップに貢献する可能性のある助成金活用術をご紹介いたします。

(1)Web集客と新規顧客獲得

スタートアップ時のWebプロモーションで一定の顧客を獲得できたら、次はこの方たちに継続して購入していただけるリピーターになっていただく必要があります。特に飲食店や小売店などではこの必要性は顕著ですがデザインやシステム開発などオフィスワークを中心としている業態でもこの傾向は変わりません。社交性の高い方なら接待や「すり合わせ」と称したネゴで十分仕事を確保できるという方も多いのではないかと思いますがこれらが苦手な方はどうしたらよいでしょう?
こういった方のためにSNSや動画配信サイトがあると言っても過言ではないでしょう。




その季節やイベントのベストなタイミングでSNSで情報発信している企業に感心した記憶は
ないでしょうか?あれはほとんど計画的にタイミングや回数を年間スケジュールとしてまとめておいて比較的機械的に担当者が題材を取り揃えて発信しているのです。

もちろん写真や動画などはそのタイミングに合わせて場所も決めておいた上で撮り下ろします。
これによって偶然に頼らない精度の高い写真や情報発信をする事ができ、フォロワーと安定したコミュニケーションを確保できます。


職場や制作場所での出来事を写真とともに公開する手法はフォロワーの好感度を高めると共に共感を得るごく簡単な手法になります。

フレンドリーな雰囲気や仕事に真剣に取り組む姿勢、飲食店であれば早朝から仕込みをしてやっとおいしい料理が食卓に届けられるなどの裏方を明かす(もちろん明かし過ぎない程度に)事は製品やサービスに込められた想いを伝える事でみなさんへのロイヤリティを高めてくれるのではないでしょうか。

「あの豆腐は早朝から職人さんがしっかり作ってくれた」「あの財布は職人が1週間がかりで仕上げた○○さんだけのためのもの」など顧客が語れるウンチクを提供する事でブランド価値を高めるとともに次の見込み客を顧客が開拓してくれる副次的な効果も期待できます。


前出の2)のように情報を公開していく事は顧客の共感を呼ぶ効果があります。
だからといってすべてのプライベートをさらしてくださいという訳ではありません。あくまでも公開可能なプライベートの断面を発信するという事です。例えば職場での誕生祝いや親しい友人との飲み会、結婚パーティー、奥さんやお子さんへのバースデイ プレゼントの買い物風景などです。



バレンタイン、クリスマス、ハロウィンなど世間で一般化されたイベントだけでなく、創業記念や語呂合わせ (「29(にく)の日」など)やローカル行事に合わせたイベントを月1-2回程度の頻度で実施してSNSで発信する。


割引や記念品サービスなどのクーポンを自社サイトで発行し、スマホ表示・印刷などで来店していただいた顧客に提供したり、取引先にオマケするなどのサービスを実施する。
告知方法としてはあくまでもSNSや顧客リストが整ってきたらメールDMなどで告知し、自社サイトに誘導する。この際に次回イベントの企画なども一緒に告知しておくと継続的な購入を促すきっかけ作りとなる。


Youtubeは既に巨大なメディアとなっており、若年層にいくに従って利用率が高い傾向がある。
SNSで発信するのと同じように2週に一度ぐらいのペースでPR動画をアップし続けることでYoutubeでの再生回数も確保していく事が可能。

SNSとの比較においても最も効果的なメディアであるといえるYoutubeはこれを使いこなす事により個人事業主でも大手企業よりも高いパフォーマンスを出し、googleでの検索上位に位置付ける事も可能になります。また、定期的に映像を作り上げるにはそれなりのノウハウと手法が必要となります。
これらのやり方は事業者様によっても異なるため個別にヒアリングする必要があります。


(2)助成金活用(初級編)

事業拡大に資金調達は欠かせませんがなかなか資金調達の手段が限られるのが個人事業主の皆さんのお悩みではないでしょうか?増資もできないし、銀行融資の手段もとりにくいというのが泣き所ですが「雨の日でも傘を貸してくれる」のが自治体です。市区町村などの自治体では個人事業主の方向けの融資や助成金を用意しています。

例えば荒川区を例にとってみると、

【魅力発信動画製作補助金】
▼動画制作用の補助金。経費の1/2を上限10万円まで補助
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/sangyo/shien/kakushuhojyokin/dogahojyo.html

【荒川区小規模事業者経営力強化支援事業補助金】
▼設備投資で100万円、ICT活用での販売強化で20万円など
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/sangyo/shien/syoukibohojyo.html

【見本市等出展補助】
▼展示会などへの出店補助。経費の1/2を上限20万円まで補助
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/sangyo/shien/kakushuhojyokin/mihoniti.html

上記だけでなく個人事業主の方でも使えそうなメニューがズラリと勢ぞろいしています。
これらは申請すればもらえるというものではなく審査が必要になりますが意外に知られていない事が多いため当選(という言葉が妥当かどうか別ですが)する確率は比較的高いと考えてよいと思います。
いずれも事業者の方の販促に使えるものがそろっておりますので皆さんの経費負担を軽減できること請け合いです。

アクセス方法ですが自治体によってサイトの構成が異なるのですがだいたい、

「トップページ」→「産業」→「助成金(または経営支援などなど)」

でたどり着く事ができます。
また、助成金(または補助金)申請にあたっては審査をパスする必要があります。
これらをパスする確率を上げるには専門の行政書士などの支援を受けるとよいでしょう。


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